10坪のイノベーションを起こす!
奮闘日記
- President's blog -
当社の聖書である“経営指針書”
皆さん、こんにちは光フードサービス代表の大谷です。
しばらくお休みしていたブログを再開させて頂きました。
今までお名刺交換をさせて頂いた方等にもブログをお送りさせて頂いております。
最近、若い飲食店経営者の方とお会いした際に「大谷さんところの理念経営を教えて欲しい!」とか「大黒のKPI戦略を知りたい」と言われる事が多くなりました。
大変僭越なのですが、飲食業界の為に何か少しでも役に立つ事ができれば!という思いから創業から14年で培ってきたノウハウ等をブログで少しずつ発信していこうと思っています。皆さま、よろしくお願い致します。
第一回目のテーマは「経営理念と経営指針書」です。
「光フードサービスで最も大切にしているものは何ですか?」と聞かれたら、私は迷わず「経営理念」とお答えします。
私は会社には「人格」があり、その「人格」に「命」を吹き込むのが「経営理念」。その「経営理念」を全スタッフに分かりやすいように明文化したのが「経営指針書」であると考えています。
<当社の経営指針書>
私が初めて経営指針書を作ったのは2号店目を出店する時です。
今までは自分が大将としてお店に立っていたので、自分の想う理想の接客や自分の想う理想の店舗運営ができていました。しかし、2号店目を出店すると私はどちらかの店舗にしか立つ事ができません。そこで「私が居なくても理想の店舗運営ができるように!」と、私が大切にしている考え等をまとめたのが初代経営指針書です。初めて一人で作った経営指針書はA4サイズたった1枚でした。
それから1年位たった頃に、経営指針書をさらにブラッシュアップする為に幹部社員で海辺の民宿に3日間籠って「経営指針書策定合宿」をしました。昼はみんなでワイワイとBBQをして、夜には熱い議論を繰り返す熱血合宿です。
初代経営指針書は私一人で作りましたが、2代目経営指針書は幹部皆で相談して作成した事で、納得性と具体性が格段に高まりました。
あれから約10年、経営指針書は毎年幹部社員が中心となってブラッシュアップを繰り返し、最初はA4サイズたった1ページでしたが、現在では50ページ近い「聖書」に育ってくれています。
現在の経営指針書の内容とポイントをざっと書き出すと、、、
<経営指針書の内容>
①理念・行動指針
→イラスト付にしてアルバイトさんにも分かりやすいようにする
②QSC
→店舗のあるべき姿を明文化し、常に店長はQSCの向上を目指し続ける
③サービスストーリー
→お客様が入店してから退店するまでの流れ=ストーリーを明文化する
④モデルシフト
→日商別の“あるべき人員体制”を明文化する(過大シフトは人件費増、過小シフトはQSC低下に直結する為)
⑤大黒の営業戦略
→トライアングル戦略など、当社の基本となる営業戦略を体系化して伝える
⑥評価制度
→何をしたら、いくらお給料がもらえるかを明文化する
経営指針書は作っただけでは、当然ながら組織には定着しません。やはり大切なのはこの経営指針書を日々の営業の中にどうやって活かしていくかです。
そこでうちの会社では、経営指針書を活用した店内ミーティングにかなり力を入れています。店長はその時のミーティングテーマに合った経営指針書のページをコピーし、その日の営業で起こった出来事等を経営指針書の内容に照らし合わせて語るようにしています。こうした取り組みを毎日繰り返す事で「経営指針書」の内容が「共通言語」として組織に根付いていくようになりました。
各店の「経営指針書」の浸透度合いは日々の日報を見ても分かります。当社ではアルバイトスタッフを含めて全スタッフが毎日社内SNS上で日報を書くルールになっているのですが、その中にも随所に経営指針書の中に書いてあるキーワードが登場します。
<ある日のアルバイトさんの日報>
今でこそ全45店舗にしっかりと理念を根付かせる事ができているという実感がありますが、経営指針書を作った10年前は決してそんな状況ではありませんでした。理念浸透はやはり「毎日コツコツ」が大切ですね。
本ブログが皆様のご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。